NVMe SSDでPCはここまで速くなる。— 空きM.2がなくても“PCIeスロット増設”で解決

投稿者 :エアリアダイレクト on

 

【保存版】NVMe SSDで“待ち時間”をなくす方法

アプリの起動、ゲームのロード、4K/8K素材の読み込み。こうした“待ち”を減らす最有力の打ち手がNVMe SSDです。理由はシンプルで、NVMeはNVMeプロトコル × PCI Express(PCIe)という高速経路を使うため、従来のSATA SSDより体感がはっきり速い。ただ、いざ導入しようとすると「M.2スロットが空いていない」「発熱が不安」「将来の差し替えが面倒そう」といった壁に突き当たります。

結論:デスクトップPCならPCIe x4以上の空きスロットにNVMe SSDを載せれば解決。M.2スロットがなくても速度の恩恵を受けられ、ヒートシンクや配線の自由度も広がり、将来の換装・増設がぐっとラクになります。

NVMe導入で“まずここだけ”確認

導入判断を早くするために、先に合否ラインを押さえましょう。詳説の前に、次の3点だけチェックすれば購入可否が見えます。

  • 空きスロット:マザーボードにPCIe x4 / x8 / x16の空きが1本以上あるか。
  • SSDの種類:使いたいSSDがNVMe(PCIe接続)であること(※M.2 SATAは別物。見た目は同じでも速さの根拠が違います)。
  • 起動用途の可否:システムドライブにするなら、マザーボード/BIOSがNVMeブート(UEFI)対応かどうか。データ用ならこの限りではありません。

これがクリアなら、あとはサイズとキー形状(2230/2242/2260/2280、通常はM-KeyまたはB&M-Key)と、冷却計画(ヒートシンク+ケース内エアフロー)を決めれば準備完了です。

取り付けは4手順で完了

  1. 静電気対策をし、PCの電源とケーブルを外す。
  2. NVMe SSDを増設ボードのM.2ソケットに差し込み、付属ネジで固定。
  3. 熱伝導シート → ヒートシンクの順で“面”を密着させて貼る。
  4. ボードをPCIe x4以上のスロットへ挿し、ケースにネジ留め。

起動後はWindowsの「ディスクの管理」初期化 → ボリューム作成 → フォーマット。Cドライブを移すならクローンツール、新規構築ならUEFIモードでクリーンインストールが最短です(ブート順の設定も忘れずに)。

よくあるつまずきを“先回り”で解消

文章で理解を固めたうえで、ポイントだけ短く箇条書きにします。迷いがちな論点をここで片付けましょう。

  • 「M.2なら全部速い?」 → いいえ。M.2は形状。速さを決めるのはNVMe × PCIeM.2 SATASATA上限(実効600MB/s級)で頭打ち。
  • 「発熱でスピードが落ちる?」 → 長時間負荷でサーマルスロットリングの可能性。ヒートシンク+エアフローで安定(特にGen4/Gen5)。
  • 「DRAMレスはダメ?」 → 日常~中負荷なら十分。大容量の連続書き込みが多いならDRAM搭載が安定。
  • 「起動ドライブにできる?」NVMeブート対応のマザボ/BIOSなら可能。UEFIインストールでセットアップ。

“PCIeに挿すだけ”でNVMe化

M.2スロットが足りない/無い環境でも、NVMe SSDをPCIe x4で使えるようにする増設ボードがNVMeのGETAです。M-Key / B&M-Key両対応で、2230/2242/2260/2280の各サイズを固定可能。x4形状で設計され、マザーボード側はx4 / x8 / x16いずれのスロットでも使えます。導入時に悩みやすい発熱対策も、熱伝導シート+汎用ヒートシンク同梱で、貼って載せるだけ。製造はSMT機械実装/通電・目視検査/BOM管理のプロセスで品質を担保します。

エアリア NVMeのGETA NVMe SSDをPCI Express x4に接続するためのボード SD-PE4M2-B

※商品画像(SD-PE4M2-B)

高速転送が可能NVMe SSDをデスクトップパソコンのマザーボード上のPCI Express×4スロットに増設するためのボードです。

  • 高速転送PCI Express×4に対応
  • 排熱用ヒートシンク付属
  • SMTによる機械製造品質
1,550円
(税込) ※2025/11/1現在

主な仕様(早見表)

対応チップセット
Intel:100シリーズ以降のチップセット
AMD:A320以降のAMDチップセット
接続スロット
・PCI Express ×4(Gen3/Gen4)
・M.2 NVMe規格SSD
対応M.2SSD
対応形状:M-Key/B&M-Key
対応サイズ:2280/2260/2242/2230
対応OS
Windows 11 / 10 / 8.1

どんな人におすすめ?

M.2がないデスクトップでNVMeの速さを手にしたい方、ゲームのロード短縮写真・動画・3D・AI制作の待ち時間を減らしたい方、ヒートシンクまで一度に揃えて迷わず導入したい方、そして将来のSSD差し替え・増設を見据えてメンテしやすい構成を作りたい方に向いています。

まとめ

流れを振り返ると答えは明確。PCIe x4の空きが1本あれば、M.2が無くてもNVMe化できます。ヒートシンク同梱で冷却の不安が減り、サイズ/キー形状の幅広対応で互換の心配も小さくなる。NVMeのGETA(SD-PE4M2-B)は、NVMe導入の最短ルートとしてデスクトップユーザーの定番解になり得ます。

エアリアダイレクトでチェック!

導入チェックリスト(保存版)

  • PCIe x4 / x8 / x16 の空きスロットがある。
  • 使うSSDはNVMe(PCIe)で、長さは2230/2242/2260/2280
  • キー形状は M-Key(または B&M-Key)。
  • 起動ドライブ化するなら、UEFI & NVMeブート対応を確認。
  • ヒートシンク装着+ケース吸排気を確保。
  • 初期化・フォーマットの段取り(またはクローン/クリーンインストール)を決めておく。

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